2025年9月30日夜、フィリピン・セブ島北部沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。
被害はセブ本島の北部地域(ボゴ市、サン・レミヒオ町など)が中心となり、住宅の倒壊や停電など、多数の被害が報告されています。
現在、留学を検討している方は「セブ島って地震大丈夫なの・・?」と不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、今回発生したセブ島沖地震の被害状況の概要と、セブ島におけるこれまでの地震発生頻度や地理的特徴、留学中の安全対策についても詳しく解説します。
【2025年10月現在】セブ島の地震の被害状況は?
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【セブ島地震】地震発生の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
発生日時 | 2025年9月30日(火) 午後9時59分ごろ(現地時間) |
マグニチュード | M6.9 |
震源地 | セブ島北部沖 |
震源の深さ | 約25km |
最大震度(推定) | 震度6弱相当(北部沿岸部) |
津波の有無 | 津波警報なし |
【セブ島地震】主な被害地域と程度
地震の揺れはセブ全域で感じられましたが、被害は主に北部地域(ボゴ市周辺)に集中し、建物の倒壊、停電、水道・道路被害が報告されています。
ただ、セブ市やマクタン島のような語学学校の多い中〜南部地域では、大きな被害は報告されておらず、授業も順次再開しています。現地の学校や日本人スタッフからも「学生・講師ともに安全確認済み」との情報が出ており、目立った影響は報告されていません。
地域名 | 被害の程度 | 主な状況 |
---|---|---|
ボゴ市(Bogo) | ★★★★★(最も深刻) | 震源に近く、住宅倒壊・停電・道路寸断が発生 |
サン・レミヒオ(San Remigio) | ★★★★☆ | 倒壊被害多く、避難者が多数発生 |
メデリン(Medellin) | ★★★☆☆ | 建物損壊・停電一部発生 |
セブ市(Cebu City) | ★☆☆☆☆ | 強い揺れ(震度4程度)、目立った被害報告はなし |
マクタン島(Mactan) | ★☆☆☆☆ | 強い揺れ(震度4程度)、目立った被害報告はなし |
【セブ島地震】セブ市・マクタン島の語学学校の状況
現地語学学校や日本人コミュニティからの報告では、以下のような状況です。
- 学生・スタッフの安全は全員確認済み
- 目立った建物被害はほとんどなし
- 授業は2日以内に再開
- 一時的な停電・Wi-Fi障害は発生したが、その後復旧済み
セブ島の地震発生頻度と地質的背景
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フィリピンは「環太平洋火山帯(リングオブファイア)」に位置しており、地震や火山活動が比較的多い地域です。
ただし、フィリピン国内でもセブ島は比較的地震リスクが低い地域とされています。
セブ島周辺の地震発生頻度
フィリピン全体では年間数百回の地震が観測されていますが、その多くはルソン島北部やミンダナオ島周辺で発生しています。
セブ島近郊のデータ:
- 過去10年間(2015〜2025年)に観測されたセブ島周辺の有感地震は数十件程度
- 震度4以上の揺れを観測したケースは数年に1度のレベル
- 大規模地震(M6以上)は非常にまれ(歴史的にも数件)
日常的に強い地震が起きる地域ではなく、今回の地震がどれほど珍しいものだったかがわかります。
このようにセブ島は通常「地震リスクが低いエリア」ではありますが、完全に地震が起きないわけではないため、最低限の防災知識やリスク管理は必要であると言えるでしょう。
地震発生時に留学生が取るべき行動(学校・寮での対応)
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セブ島では大地震はまれですが、万が一のときに落ち着いて行動できるように心がけておく必要があります。
ここでは、地震が起きたときに留学生が取るべき基本行動をシーン別にまとめました。
学校にいるとき
まずは「身の安全」を最優先に。英語での指示がわからなくても、下記の行動を意識しておきましょう。
➤ すぐに行うこと
- 机の下に隠れる(頭を守る)
- 窓・棚・ホワイトボードから離れる
- 携帯電話や荷物は一旦置く(揺れが収まってから行動)
- 揺れが強い場合、教師やスタッフの指示に従う
➤ 揺れが収まったら
- 校舎の外へ避難(教職員が避難誘導)
- 階段は一人ずつ・走らない・押さない
- 安全な場所に集合したら、点呼に参加し状況確認
- SNS投稿などは後回しにして、安全情報の確認を優先
寮・滞在先にいるとき
寮やコンドミニアムに滞在中に地震が発生した場合も、焦らず行動が大切です。
➤ 揺れている間
- ベッドや机の下に入り、落下物から頭を守る
- ブレーカー・火気の使用を控える(停電・ガス漏れの危険)
- ドアや出口が歪む前に、ドアを少し開けて避難口を確保
➤ 揺れが収まったら
- 部屋を出る前に周囲を確認(ガラス・瓦礫など)
- 靴を履いて避難(スリッパNG)
- 建物の外に出たら、電柱・塀から離れる
- 学校・寮スタッフが指定する集合場所へ向かう
外出中の場合(ショッピング・観光・通学など)
➤ 揺れている間
- 看板・ガラス・電線の下から離れる
- 車通りから離れ、広い場所にしゃがんで待機
- ビル内にいる場合は、エレベーターを使わず階段で避難
➤ 揺れが収まったら
- 周囲の安全を確認し、宿泊先または学校へ連絡
- 携帯電話がつながらない場合は、SNSやWi-Fi経由のメッセージアプリを活用
- 現地ニュースで情報確認
事前にできる備え
- 滞在先・学校の「避難ルート」を確認
- パスポート・ビザのコピーを別の場所に保管
- 緊急連絡先(日本大使館・学校・家族)をスマホに登録
- モバイルバッテリーを持ち歩いておく
まとめ:安心してセブ島留学を送るために
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今回の地震で「セブ島って地震が多いの?」と心配になった方もいるかもしれません。
しかし、実はセブ島はフィリピン国内でも地震の発生が比較的少ない地域です。
特に語学学校の多くが集まるセブシティ、マクタン島は地震の影響を受けにくいエリアとされており、今回の地震でも多くの学校に目立った被害はありませんでした。
ただし、もちろんリスクが全くないわけではないため、あらかじめ災害に備えた安全対策を知っておくことが重要です。
リスクを理解して正しく備え、充実したセブ島留学生活を送りましょう。