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ワーキングホリデーとは?メリット・デメリットから現地生活まで完全解説

ワーキングホリデーとは?メリット・デメリットから現地生活まで完全解説

ワーホリ」ってよく聞くけど、結局どんなものなの?

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ワーホリの基本制度から対象国、現地での生活、そして帰国後のキャリアまで、これからワーホリを検討する方が知っておくべきポイントを分かりやすく解説します。

目次

ワーキングホリデー(ワーホリ)とは?

ワーホリ2

「ワーホリ(ワーキングホリデー)」とは、日本と協定を結んだ国との間で実施されている特別な制度です。
簡単に言うと 「休暇を楽しみながら、その滞在資金を補うために現地でアルバイトなどの就労が認められているビザ制度」 のこと。

外務省では、公式サイトで次のように定義しています。

ワーキング・ホリデー制度は、二国・地域間の協定に基づき、青少年が相互に相手国・地域において休暇を過ごすとともに、滞在資金を補うために一定の就労を行うことを認める制度です。(参考:外務省公式サイト

ワーホリ制度の趣旨

ワーキングホリデー制度の大きな目的は「若い世代の国際交流の促進」です。

単なる観光でも留学でもなく、 現地での生活・仕事・学びを通して異文化を理解し、国際感覚を養う ことを目的に設計されています。

実際に、多くの人が語学学校に通いながらアルバイトをしたり、旅行を楽しんだりしながら、現地の人々や他国からの参加者と交流しています。

ワーホリと他のビザ制度との違い

ワーキングホリデーは、観光ビザ・学生ビザ・就労ビザの「いいとこ取り」ともいえる柔軟さが特徴です。

  • 観光ビザ:旅行のみで就労は不可。通常は数週間〜3か月程度の短期滞在が限度。
  • 学生ビザ:語学学校や大学に通うためのビザ。就労は一部制限付き。
  • 就労ビザ:フルタイムの就労が目的。取得ハードルが高く、雇用主のスポンサーが必要。
  • ワーキングホリデービザ:自由度が高く、旅行・学習・アルバイトがバランスよく可能。スポンサー不要。

つまり「勉強も仕事も旅行も、自由に組み合わせられる」のがワーホリの最大の魅力です。

ワーホリで渡航可能な国一覧

ワーホリできる国(イメージ)

2025年現在、日本は 29か国・地域とワーキングホリデー協定 を結んでいます。

そのため、日本国籍を持つ18〜30歳の若者は、これらの国のいずれかでワーホリ生活を体験することが可能です。

国名制度開始年年間申請可能数
オーストラリア1980年無制限
ニュージーランド1985年無制限
カナダ1986年6,500
韓国1999年10,000
フランス2000年1,800
ドイツ2000年無制限
英国2001年6,000
アイルランド2007年800
デンマーク2007年無制限
台湾2009年10,000
香港2010年1,500
ノルウェー2013年無制限
ポルトガル2015年無制限
ポーランド2015年500
スロバキア2016年400
オーストリア2016年200
ハンガリー2017年200
スペイン2017年500
アルゼンチン2017年200
チリ2018年200
アイスランド2018年30
チェコ2018年400
リトアニア2019年100
スウェーデン2020年無制限
エストニア2020年無制限
オランダ2020年200
ウルグアイ2023年100
フィンランド2023年無制限
ラトビア2023年100
ルクセンブルク2024年100
※2025年10月現在の情報による

同じ「ワーホリ」でも、国ごとに年齢制限・申請条件・就労ルールが異なるので、必ず公式情報をチェックしましょう。

ワーホリの人気国と特徴

様々な地域で可能なワーキングホリデーですが、やはり人気が高いのは以下のような英語圏の国です。

国から探す_オーストラリア留学

オーストラリア
「ワーホリといえば」の代表格。就労機会が豊富で、語学学校も充実。農業や季節労働をすれば2年目以降の延長も可能。

国から探す_カナダ留学

カナダ
英語とフランス語の二言語環境。バンクーバーやトロントなど都市部は日本人コミュニティも多く、安心して生活できる。

国から探す_ニュージーランド留学

ニュージーランド
大自然とアウトドアを楽しみたい人に人気。滞在費が比較的安く、落ち着いた生活が可能。

国から探す_イギリス留学

イギリス
歴史と文化の本場。抽選制で競争率が高いが、ヨーロッパ各国へのアクセスが良い点が魅力。

なお、語学留学先として人気の高いアメリカはワーキングホリデー制度がないため、注意が必要です。

ワーホリの対象年齢・期間・回数制限など

ワーホリ1

ワーホリの対象年齢

ワーホリ制度を利用できる年齢は 基本的に18歳〜30歳 が中心です。
ただし、国によって違いがあり、たとえばカナダやオーストラリアは30歳まで、アイルランドでは25歳までなど、制限がある場合もあります。

国ごとの条件は必ず確認が必要。特に「31歳になる誕生日までに申請完了しているかどうか」で可否が分かれるケースもあります。

ワーホリの滞在期間

滞在できる期間は原則1年間ですが、国によっては延長可能な場合もあります。

例)

  • オーストラリア:条件を満たせば最長3年まで延長可能
  • カナダ:通常1年間
  • ニュージーランド:最長12か月(国によっては最大18か月)

ワーホリの回数制限

ワーキングホリデーは 1つの国につき原則1回まで が基本ルールです。
ただし国によっては、条件を満たせば2回目以降のビザを取得できるケースもあります。

代表的なのはオーストラリアで、農業・建設などの特定分野で一定期間働いた人は2回目、3回目までの再申請が可能となっています。

ワーホリの語学・仕事・日常生活のリアル

ワーホリ生活の日常とリアル(イメージ)

ワーホリに興味を持つ方が最も知りたいのは「実際どんな生活になるのか?」という点です。ここでは、現地での暮らしをイメージできるように整理してみましょう。

語学学習

  • 最初は語学学校に通い、その後仕事探しに挑戦するケースが多い。
  • 学校で中級程度の英語力を身につけておくと、その後日常生活・仕事などで実践的に語学力をアップさせることも可能。
  • 学校や仕事だけでなく、現地の友人ができると更に語学力がアップ

英語初心者は、最初は学校に通って基礎を固めてから仕事探しを始めるとスムーズ。

また、2ヵ国留学(フィリピン等のアジア圏で基礎を習得)というのも人気の方法です。

仕事(アルバイト・パート)

ワーホリの魅力のひとつが「現地で働ける」こと。

  • 人気の仕事例:カフェ・レストランスタッフ、ホテル、ファーム(農場)、清掃、イベントスタッフなど。
  • 求人の探し方:現地掲示板、SNS、友人の紹介、留学生向け求人サイトなど。
  • 給与相場:国や業種によるが、オーストラリアやカナダは最低賃金が高く、生活費をまかなえるケースも多い。

ただし、どの程度の語学力があるかにより、働ける職種も変わります

近年ではどの国でもアルバイトに求められる語学力が高まっている傾向があるため、仕事を探す前にある程度の語学力を身につけておくことが非常に重要です。

日常生活

ワーホリ生活は「節約しながらも自由度の高い暮らし」が基本スタイルです。

  • 住居:シェアハウスやホームステイが一般的。家賃は都市や地域によって大きく異なる。
  • 食事:自炊中心。現地のスーパーや市場で買い物をし、日本食材はアジア食材店で調達可能。
  • 交通:都市部では電車・バスが発達。地方では車や自転車が便利。

旅行・アクティビティ

  • ワーホリは「観光」も大きな魅力。
  • オーストラリアならエアーズロックやグレートバリアリーフ、カナダならナイアガラの滝、ヨーロッパなら週末旅行で隣国へ行くことも可能。
  • 平日は働き、休日に小旅行を楽しむというライフスタイルが一般的。

ワーホリ生活は「働く・学ぶ・旅する」を自分のペースで組み合わせられる自由なスタイル
ただし、自由度が高い分「目的を持って過ごさないと時間が過ぎるだけ」という声もあるので、事前に「何を得たいか」を意識することが大切です。

ワーホリを成功させるための準備と手順

ワーホリの準備でやるべきこと(イメージ)

ワーホリは「行くだけ」で終わりではなく、「どう準備するか」によっても充実度が大きく変わります。
特に初めて海外に長期滞在する方は、出発前にしっかりと準備しておくことが大切です。

STEP
目的を明確にする

まずは「なぜワーホリに行きたいのか?」をはっきりさせましょう。

・英語力を伸ばしたい
・海外で働いてみたい
・キャリアの方向性を見つけたい

目的が明確になると、国選びや滞在スタイルも決めやすくなります。

STEP
国・ビザ条件の確認

ワーホリは国ごとに年齢制限・ビザ枠・申請方法が異なります。
人気の国は早めに定員が埋まることもあるため、半年以上前から調べておくのが理想です。

STEP
資金計画を立てる

出発前の準備費用・滞在初期の生活費・緊急時の貯金などを含め、最低でも100~150万円程度を目安に準備しましょう。
国によっては入国時に「資金証明」が必要になるケースもあります。

STEP
語学力アップ

ワーホリ前に「基礎英語」を身につけておくと、仕事探しや人間関係づくりがスムーズです。
時間に余裕があるなら、フィリピン留学+ワーホリの二段階プランもおすすめです。

STEP
現地情報・保険・住まいの準備

現地の求人サイト・家探しサイト・交通事情などを調べ、リスクを事前に把握しておきましょう。
実際のワーホリ経験者や、現地に詳しい留学エージェントに相談してみるのもおすすめです。

ワーホリのメリット・デメリット

メリットとデメリット

ワーホリでは実践的な語学力の習得や、働きながら海外生活を送れるなどのメリットがありますが、一方で楽しいことだけではありません。

メリット・デメリットの両面を理解してプランを立てることが、成功への秘訣です。

メリット

  • 海外で働ける経験
    日本とは違う働き方や文化を体験し、柔軟な思考や実践力が身につきます。
  • 実践的な語学力が身につく
    日常生活・アルバイト・友人関係の中で英語を使うため、学校で学ぶだけでは得られない「使える英語」が身につきます。
  • 自立心・行動力が高まる
    仕事・住まい・交友関係など、すべて自分で決める経験が、強い自信につながります。
  • 海外での人脈・価値観の広がり
    同じ志を持つワーホリ仲間や、世界中の友人ができることも多く、人生の財産になります。

デメリット

  • 収入や仕事が安定しないこともある
    現地での仕事探しはタイミング次第。語学力やスキルによっては職種が限られることもあります。
  • 帰国後のキャリアに不安を感じる場合も
    ワーホリ後の再就職やキャリアをスムーズにするため、事前に「ワーホリで達成する目標」や「次のステップ」を考えておくことが大切です。
  • 孤独・カルチャーショック
    慣れない環境で孤独を感じることも。SNSやコミュニティをうまく活用して支え合いましょう。

ワーホリは「海外で生きる力」を試せる貴重なチャンスでもあります。
しっかり準備すれば、語学・仕事・人生経験のすべてが得られる最高の一年になります。

ワーホリ後のキャリアとその先

ワーホリ後のキャリアとその先(イメージ)

ワーホリは「1年の海外生活」で終わりではなく、多くの人が、この経験をきっかけに新しいキャリアの方向性を見つけています。

ここでは、ワーホリ後に考えられる進路のパターンを紹介します。

① 正規留学へステップアップ

「もっと英語力を伸ばしたい」「専門的に学びたい」と感じた人は、語学留学・大学進学・専門留学へ進むケースも。
ワーホリ中に現地の学校や進学制度を調べておくと、スムーズに次のステップへ移行できます。

例)
・フィリピン留学で英語を底上げ → カナダでワーホリ → オーストラリアで専門留学
・ワーホリ中にIELTSスコアを取得 → 海外大学や大学院進学

留学とワーホリを組み合わせることで、英語力だけでなく「実践力」と「学位」の両方を得ることも可能です。

② 永住・キャリア移住を目指す

一部の国(オーストラリア・カナダなど)では、ワーホリ経験をきっかけに「海外でキャリアを築く」という選択肢を現実的に考え始める人も少なくありません。

実際に永住権申請就労ビザへつなげる人もおり、現地でスキル職(シェフ・介護士・ITなど)の経験を積むことで、移住チャンスが広がるケースもあります。

ポイント
・現地就労ビザや永住申請の条件は年々変化するため、早めに情報収集を
・現地での人脈・職歴・資格が、将来のビザ申請に有利に働く

③ 帰国後のキャリアに活かす

ワーホリ経験は日本でのキャリアにも大きな価値があります。実際に帰国後、次のような道を選ぶ人もいます。

パターン主な進路・特徴
再就職英語・海外経験を活かし、貿易・観光・外資系などへ転職
フリーランス・起業ワーホリ経験をもとに、留学支援・オンライン英会話・輸入販売などを展開
教育・通訳・接客業英語を使う仕事(英会話講師・ホテル勤務など)に挑戦

「英語を使える+自分の意見を持てる」
ワーホリ経験者は、この2つを強みとして日本で活躍している人が多いです。

ワーホリで人生を変える経験を

ワーホリは、英語力だけでなく「人生を見つめ直す1年」。
その後の選択肢は、留学・移住・キャリアアップと無限に広がっています。

実際、ワーホリでの様々な出会いを通して、海外永住や現地就職、キャリアチェンジなど、多くの人が人生を変える経験をしています。

大切なのは、ワーホリ経験を“行って終わり”にせず、“次のスタート”に変えること。

ワーホリの目的や将来にどう活かすかをしっかり考えながら、ぜひあなただけのワーホリライフを過ごしてくださいね!

この記事を書いた人

カウンセラー相馬

北海道留学BASEカウンセラー 相馬

  • 留学カウンセラー、翻訳・通訳者
  • これまでに約100名以上の海外留学&キャリアチェンジをサポート
  • フィリピン留学2ヵ月→カナダワーホリ1年でTOEIC905点
  • AUS・NZワーホリ&海外25か国の渡航経験
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